ターナー【ゲルマニクスの遺骨をもって上陸するアグリッピナ】 1839年以前 原画サイズ(122×78cm) 所蔵:テート・ギャラリー(ロンドン) この作品の主題は、ゲルマニクスが非常に謎めいた死に方をしており、30才すぎというあまりにも早い死が、皇帝ティベリウスやシリア総督ピソによる毒殺の噂を呼んだ。事実ティベリウスの命でシリア総督となったピソは、ゲルマニクスの死の直前に口論をしており、また妻のアグリッピナの激しい追求もあり、ピソは裁判の被告となったのち、家名を守って自死する。