ピカソやマティスを魅了したコスチュームが集結。「バレエ・リュス」日本初の展覧会開催
ピカソやマティス、キリコ等多くの前衛アーティストを魅了したバレエ団「バレエ・リュス」の展覧会「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」が、国立新美術館で開催される。会期は6月18日から9月1日まで。
本展では、オーストラリア国立美術館が有するバレエ・リュスのコスチュームコレクション32演目、約140点をデザイン画や資料などと併せて展示。衣装デザインは、バクストを始めアレクサンドル・ブノワやマティス、ジョルジュ・ブラック、ゴンチャロワ、ラリオノフ、アンドレ・ドラン、デ・キリコら、錚々たる顔ぶれが手掛けている。なお、オーストラリア国外でバレエ・リュスのコスチュームがまとまった形で展示されるのは世界初となる。(
フォーヴィスム油絵)
バレエ・リュスは、1909年にセルゲイ・ディアギレフのプロデュースによりデビューし、その革新的なステージで一世を風靡したバレエ団。ワツラフ・ニジンスキーをはじめとするバレエダンサーや振り付け家に加え、20世紀を代表する作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーら、数々の有名アーティストを輩出。ココ・シャネルも参画するなど、新しいスタイルの「総合芸術」としてバレエだけでなく美術やファッション、音楽の世界にも革新をもたらした。今でも大きな影響力を持つ伝説的な存在となっている。