W杯開幕に合わせて「キャプテン翼」の原画などを集めた「ボールはともだち。キャプテン翼展」が14日、東京·台東区の上野の森美術館で始まり、親子連れなどでにぎわった。
連載開始の1981年以降の原画など約250点を中心に、作者の高橋陽一さん(53)が展覧会のために描いた、オーバーヘッドを決める主人公·大空翼の特大イラスト(縦3メートル、横2.2メートル)も展示。7月6日まで開催する。
会場では作品に憧れてサッカーを始めた日本代表FW香川真司、スペイン代表MFイニエスタら選手18人のメッセージビデオを上映。舞台となった架空の街「南葛市」のジオラマやボールを蹴って遊べるゲームコーナーなどもある。千葉県柏市から父、弟と訪れた柏レイソルの小学生チーム所属の遠藤俊太君(7)は「すごく楽しかった。将来はサッカー選手になる」と目を輝かせた。
美の最前線、迫力魅了 奈良県立美術館「現代アートなら」始まる
奈良市の県立美術館で14日、国際現代アート展なら2014後期特別展「美の最前線·現代アートなら~素材と知の魔術(マジック)~」が開幕した。迫力ある約50点の作品が約500人の来場者を魅了した。7月21日まで。
開会式では、作品を出品した絹谷幸太さん、ふじい忠一さん、森口ゆたかさん、菊池孝さん、三瀬夏之介さん、竹股桂(たけまた·けい)さん、下谷千尋さんの作家7人らがテープカットを行った。(印象派複製画)
その後、作家による作品紹介が行われ、東大寺の大仏と同寸の顔が描かれた約30メートルの作品「風土(かぜつち)の記(き)」について、作者の三瀬さんは「遠くから見ると大仏の顔でも近くから見ると違うものが見える」と話し、「あるものだと思ったことを俯瞰(ふかん)すると違うものが見えてくるのが世界。この作品からそれを感じてほしい」と解説した。
吉野町の湯本年昭さん(72)は「作品の迫力に圧倒された。作家のエネルギーのすごさが伝わってきた」と話していた。(日傘を差す女)