先月24日の開催後、好評を博している東京国立博物館の特別展「台北 国立故宮博物院 -神品至宝-」。目玉となる玉器の「翠玉白菜」は初日から日本中を魅了してきたが、今月7日の公開終了後、台湾に“凱旋”する。
同展は開幕10日目となる3日に入場者数10万人達成が発表され、特に2週間限定で展示されている至宝の白菜を目当てに来館する人が多く、観覧までの待ち時間が3時間以上におよんだこともあるほどの人気ぶり。また、陶磁器や書画などの美術品にも驚嘆の声が相次いでいる。
台湾の国営ラジオ局「中央広播電台」によると、公開初日の入場者数が8000人余りと過去最多を記録したほか、日本の皇室関係者も参観したという。東博側では総入場者数300万人に上るのではと見ているといい、この数字は1974年開催の「モナ·リザ展」の2倍に相当する。(フォーヴィスム)
故宮の収蔵品186点が公開されている東博での展示は9月15日まで。10月7日から11月30日までは九州国立博物館(福岡県)で、本物に勝るとも劣らないもう一つの“神品”である「肉形石」を含む110点が再び話題をさらう。