2014年8月11日、韓国·聯合ニュースの報道によると、光州広域市立美術館で来月開催予定の光州ビエンナーレ20周年特別展で、朴槿恵(パク·クネ)大統領を風刺したホン·ソンダム氏の絵画「セウォル、五月(オウォル)」の展示が拒否されたことについて、波紋が広まっている。
セウォル号を題材としたこの絵は、カカシに見立てた朴大統領を、韓国軍と金淇春(キム·ギチュン)大統領秘書室長が背後から操っているという構図で描かれている。光州広域市側が修正を求めたことで論争となり、展示がとりやめとなった。
芸術家らは、「作品展が光州民主抗争の精神をモットーに開催されてきたにも関わらず、始まる前から検閲のようなことをされるのは納得できない」と主張している。
これについて、韓国のネットユーザーは次のような反応を示している。
「大統領を揶揄するのは、自分の顔に唾を吐くこと。自重すべきだ」(パリ派絵画)
「行きすぎた風刺は自重すべきだが、今の政府はあまりにもひどいので仕方ないと思う」
「民主主義社会で、大統領を批判したからといって問題視されるのはおかしい。ここは北朝鮮か!」
「韓国は独裁国家なの?」
「表現の自由を弾圧するのか。物言えぬ社会。恐ろしい世の中になってきた」
「風刺はユーモアでしょう。笑わせるつもりなのに必死でねじ伏せられる。笑うに笑えない」
「世相をよく描いた絵だと思う。事実を事実通りに描くと叩かれるのが今の韓国の現実」
「いっそのこと海外で展示して、世界中の人に見てもらえばいい」(日傘をさす女性)