印象派グループの最初の展覧会は1874年、パリのカビュシーヌ大通りにある写真家ナダールの仕事場で開かれました。モネの出品作の題名から「印象派」という言葉が生まれました。この作品はモネの最も有名な作品の一つ。
印象、日の出
アーティスト:クロード・モネ
1872年作と日付が書かれているが、1873年に描かれた作品である。ルアーブルの港の風景をやわらかい筆の動きで描いている。モネは後にこの作品の題名についてこう説明している。「カタログに載せるために題名をつけてほしいといわれたが、これに『ルアーブルの眺め』という題をつけることはできなかった。そこで『印象』としてほしいと言った。」
この絵は1874年に開かれた最初の印象派展で展示された。評論家のルイ・ルロワはこの作品の題をみて自身が担当する風刺新聞ル・シャリヴァリ(Le Charivari)紙のレビュー記事において、この展覧会を軽蔑の念と悪意をこめて「印象主義の展覧会」と評した。この命名が後に定着し、彼は意図せずに「印象派」の名付け親になった。