「第13回こどもたちの彫刻コンクール」(美ケ原高原美術館と長野放送が主催、フジサンケイグループなど後援)の表彰式が8日、上田市の美ケ原高原台上にある美ケ原高原美術館で行われた。入賞した県内外の児童や生徒たちに表彰状などが贈られ、会場には保護者らも詰めかけて温かい拍手で受賞を祝った。
コンクールは、子供たちに豊かな創造性としなやかな感性を育んでもらおうと毎年、全国の子供たちを対象に行っている。
今年は356点の応募があり、審査の結果、49点の作品が入選。小学生低学年の部で細川了君(諏訪市立城北小)の「冬の諏訪湖」▽小学生高学年の部で神和花(じんのどか)さん(茅野市立米沢小)の「網を破らないで!!」▽中学生の部で佐藤優妃さん(佐久市立浅間中)の「十二支」-がそれぞれ金賞に輝いた(学校名は応募時)。
表彰式では、主催者を代表して長野放送の相崎由松社長が「発想力が豊かで多彩な色使いの力強い作品をたくさんご応募いただいた。これからもモノを作る喜びや楽しさを味わって、感性を磨いてください」とあいさつ。続いて浦野吉人審査委員長が「力のこもったいい作品ぞろいで、楽しく審査をさせていただいた」と述べ、審査の講評を行った。(
ひまわり ゴッホ 複製画)
金賞を受賞した細川君は海鳥が魚を捕まえて湖から飛び立つ様子を表現。「鳥のくちばしを作るのに一番力を入れました。うまくいかない所もあったけど、受賞できてうれしい」。
猫が網の中の魚を網ごとくわえて引っ張る姿を作品にした神さんは「まさか2年連続で受賞できるとは…。猫の表情などを本物のように表現したかったのですが、うまくできました」。
天上の家に十二支の動物が楽しそうに集う様子を緻密に表現した佐藤さんは「受賞を聞いてびっくりしました。動物たちの楽しそうな表情はそれぞれの動物ごとに違うので苦労しました」と喜びを語った。すべての応募作品は、同美術館の「こども美術館」に11月16日まで展示されている。(
印象 日の出)