授業用ICT環境整備が推進された結果、「よりわかる授業を実施できるようになった」と回答した小中学校が77.2%に上ることが、日本教育情報化振興会(JAPET)が6月24日に発表した「教育用コンピュータ等に関するアンケート調査」報告書より明らかになった。
指導者用デジタル教科書をどの教科で活用しているか
同調査は、教育の情報化の実態や現場の意識について、市区町村教育委員会400か所、小学校2,800校、中学校1,400校の計4,200校を対象にアンケートを実施。調査時期は平成25年8月~10月だった。
指導者用デジタル教科書をどの教科で活用しているか聞いたところ、小学校で週に数回活用する割合が高いのは「算数/数学」15.2%、「国語」14.4%、「理科」11.2%、「社会」10.4%などで、音楽や図画工作/美術、家庭/技術·家庭、体育/保健体育では8割以上がほとんど活用していなかった。
一方、中学校で週に数回活用する割合が高いのは「外国語」16.0%で、音楽や図画工作/美術、体育/保健体育では9割以上がほとんど活用していなかったことも明らかになった。
指導者用デジタル教科書はどんな機能が有効だと考えるか聞いたところ、「教科書掲載図版の拡大など、教科書そのものの内容を深める機能」78.1%、「教科書の内容に関連するバリエーションとしての動画、音声、画像などのコンテンツ」72.8%、「図やグラフなどのシミュレーション機能」69.8%だった。(印象派絵画販売)
授業用ICT環境整備が推進された結果、「電子黒板やプロジェクタ等の大型提示装置やデジタル教材の導入で、よりわかる授業を実施できるようになった」が77.2%(「強くそう思う」と「そう思う」の計)、「デジタル教材や動画を授業に取り入れる時間が増えた」が76.4%、「教員の意識が変わり、積極的にICT機器を使うようになった」が60.0%。積極的にICT機器を使うようになったのは、小学校では66.8%だが、中学校では47.9%と半数に満たないことがわかった。
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